SLの知識はほぼゼロ。撮り鉄の経験もゼロの編集部。
そんな編集部が、津和野でSL撮影に夢中になってしまいました。
きっかけは、錦川鉄道の「清流リレー号」。錦町駅から津和野駅へ向かう連絡バスです。
津和野での滞在は約3時間。SLを見学して、ランチを食べて、津和野の街を観光して帰る予定でした。
ところが、撮り鉄だけで約2時間!
時間が足りない!
SLに乗ってもいないのに、どうしてこんなに面白いのでしょうか。この感動を誰かに伝えたい。にわか撮り鉄になってしまった編集部のレポートです。

錦町駅から、清流リレー号で津和野へ
錦川清流線の終点・錦町駅から、津和野駅までは連絡バス「清流リレー号」で約1時間30分。山口県の東の端から、島根県の津和野まで、県境を越えていきます。
清流リレー号は事前予約制です。錦川鉄道に電話で申し込みます。
今回ご一緒したのは、錦川鉄道の村野社長と、鉄道が大好きな親子。
実は村野社長、根っからの鉄道好き。鉄道の話になると、とにかく熱く語ってくれます。


そして、一緒に乗っていた親子も相当な鉄道好き。聞けば、鉄道を乗り継いでやって来て、これから津和野でSLに乗り、帰りは新幹線で帰宅するというのです。
なんと贅沢な日帰り旅!
今回の移動は、観光地を巡るためではなく、鉄道に乗ることそのものが目的。
なるほど、そんな旅の楽しみ方もあるのですね。
車内は、鉄道が好きでたまらない人たちの熱量でいっぱい。まだSLの姿すら見ていないのに、すでに鉄道愛が充満しています(笑)。
そんな中、SLの知識がほとんどない編集部。
果たして、この熱量についていけるのでしょうか。笑
実は、錦川清流線には、かつて岩国と日原を鉄道で結ぶ計画がありました。
実現しなかった鉄道のルートを、今は清流リレー号がバスでつないでいます。途中では、その計画の終点になるはずだった日原駅にも立ち寄りました。


津和野駅に到着。撮り鉄ごっこの始まりです!
津和野駅に到着すると、カメラを構えた鉄道ファンの姿が。
今回は特別に、鉄道に詳しい村野社長が撮影ポイントを案内してくれました。
SLがどこから入ってくるのか、次にどんな作業をするのか。社長の説明を聞きながら、編集部も撮り鉄に挑戦です。


社長はSLの動きも撮影ポイントも熟知していて、どこで待てばいい写真が撮れるのか、次に何が起こるのかを次々教えてくれます。
これが、ものすごく面白い!
何も知らずに見ていたら通り過ぎてしまうような場面にも、実は見どころがあるのです。
そして、SLが到着する時間が近づいてきました。すると、それまで話をしていた鉄道ファンたちが、急に静かになったのです。
シーン……。
みんなカメラを構えて、線路の向こうを見つめています。誰かが「静かに」と言ったわけでもないのに、まるで暗黙の了解。
この空気は何なのでしょう。
神様でもお迎えするのでしょうか。
そこへ、もくもくと煙を上げながら、SLが入ってきました。
来た!!

黒い車体に、もくもくと立ち上る煙。SLがゆっくりと姿を現しました。
うわあ、かっこいい!!
さっきまで鉄道ファンたちの熱量に圧倒されていた編集部も、気づけば夢中でシャッターを切っていました。

次は転車台! 巨大なSLがぐるりと回る
SLが到着しても、撮影は終わりません。続いて向かったのは、津和野駅奥の転車台。
津和野駅のように、転車台を近くで見学できる場所は全国でも少ないそうです。
客車を切り離し、大きなSLが円形の設備に乗ってゆっくり向きを変える場所です。
実は、石炭を積むのは新山口だけで、津和野では積んだ石炭を均したり、蒸気用の水を補給するだけだそう。そんな細かい情報も村野社長が解説してくれます。
社長・・おぼえきれません!!!


そして村野社長の案内で、次の撮影ポイントへ。
今度はこちらから撮影。次はあちらへ。
社長が説明してくれるので、初めて見る作業も面白くて仕方ありません。社長はSLの方なのかと錯覚してしまうほど(笑)
石炭の煙がいい香り!? そしてSLが返事をする?
帰りの運転に向けて準備するSL。石炭の煙がもくもくと立ち上がります。
すると周りの鉄道ファンが、
「いい香りだねぇ」
えっ? これが?
最初はちょっと驚きました。でも、ずっと見ているうちに、この煙の香りもSLの魅力に思えてくるのだから不思議です。

さらに面白かったのが、職員さんたちのやりとり。
声や無線の音が聞こえてきて、何かの合図に対してSLが、
「ポーーッ!」
と返事をするのです。もちろん、本当は汽笛の合図です。
でも、まるで「はい、了解しました!」と答えているようで、なんだかかわいい。
あんなに大きな鉄の塊なのに、だんだん生き物に見えてきます。
気づけば撮り鉄に約2時間。ランチの時間がない!
到着を待って、転車台を見て、石炭の煙を眺めて……。
気がつけば、撮影だけで約2時間。津和野滞在は約3時間です。
あれ? もうこんな時間!?
実は編集部、津和野の町歩きも楽しみにしていたのです。
しかも、おいしいランチも食べたい!
偶然入ったのは、salon_hornさん。とてもおしゃれなカフェでした。ここで食べたランチのチキンカレーが、またおいしい!デザートのあんこチーズケーキも絶品!


SLの迫力を楽しんだあとに、落ち着いたカフェでゆっくり食事。
鉄道だけでは終わらないのが、津和野のいいところです。
ただし、今回はどう考えても時間が足りませんでした。涙


撮り鉄初心者でも、こんなに楽しいなんて!
今回は、SLに乗らずに撮影を楽しむ旅でした。
最初は、SLのことも撮影のことも何も知らなかった編集部。
でも、到着を待つときの静寂、転車台でゆっくり回る姿、もくもくの煙、返事をするような汽笛。そして、鉄道が大好きな人たちの楽しそうな姿。
すべてが新鮮で、あっという間の3時間でした。
この日は、大阪から日帰りでSLに乗りに来た方にも出会いました。聞けば、錦川清流線のサポーターさん。こんなところでお会いできるとは、うれしい偶然です。
親子は鉄道を乗り継ぐ旅。大阪の方はSLに乗るための日帰り旅。編集部は撮り鉄ごっこ。同じSLでも、楽しみ方は人それぞれです。
SLに乗るのも、写真を撮るのも、ただ眺めるのも、それぞれ楽しい。
知らなかった世界を知れるって最高に楽しいことだとわかりました。
一人でも、親子でも、友達同士でも。
津和野で撮り鉄ごっこ、いかがでしょうか。
編集部は、次回こそもう少しゆっくり津和野を歩きたいと思います。
……でも、きっとまたSLの撮影に夢中になってしまうのでしょうね。

女性ひとりでも楽しめる
撮り鉄というと、詳しい人の趣味だと思われがちです。でも、実際に行ってみると、初心者の編集部でも十分に楽しめました。
錦町からの帰路も清流線にのり、鉄道三昧の1日でした。
清流リレー号で行けば、運転はおまかせ。女性ひとりでも、気軽に出かけられる旅です。

| 時間 | 行程 |
|---|---|
| 11:20 | 錦町駅から清流リレー号に乗車 |
| 12:50 | 津和野駅到着 |
| 13:06 | SLやまぐち号到着 |
| 13:00〜14:00 | 転車台・補給作業などを見学 |
| 14:00〜15:50 | 撮影・SALON HORNでランチ |
| 16:00 | 清流リレー号で津和野駅を出発 |
SLにも乗りたい人は、こんな回り方も
撮るだけでなく、SLにも乗ってみたい。そんな人には、バスで一緒になった親子の回り方がおすすめです。
- 錦川清流線で錦町駅へ
- 清流リレー号で津和野駅へ
- SLやまぐち号で津和野駅から新山口駅へ[要確認:津和野発の時刻]
- 新幹線で新山口駅から帰る
ローカル線、バス、SL、新幹線。1日でいろいろな乗りものを楽しめる、鉄道好きにはたまらないコースです。
SLやまぐち号は全席指定です。乗車日の1か月前の10時から、JR西日本のおでかけネットや、みどりの窓口で予約できます。
岩国錦帯橋空港〜岩国観光〜錦川清流線〜津和野〜萩・石見空港のルートで旅行することも可能です! 友達などのグループで、清流リレー号の臨時便を借りることもできるので、ぜひプランに入れてみてください。

清流リレー号運行情報
| 運行日 | 10月12日(月・祝)・10月17日(土)・11月3日(火・祝) |
| 区間 | 錦町駅 ⇔ 津和野駅 約1時間30分 |
| 運賃(片道) | 大人 3,000円/小人 1,500円 |
| 定員 | 1便あたり10名 |
| 予約 | 事前予約制(予約なしではご乗車いただけません) |
※運行日以外でも、人数がそろえばミニバスを手配できます。
グループで津和野へ行きたいときは、錦川鉄道にお問い合わせください。
※11月3日以降の運行情報は錦川鉄道公式LINEやお知らせから最新情報をご確認ください。
今回編集部が使った、お得なきっぷ
「錦川清流線tabiwaお得往復きっぷ」なら、川西駅〜錦町駅の往復が1,600円。ふつうに買うより360円お得です。
錦川清流線tabiwaお得往復きっぷ
- 大人1,600円、小人800円(通常1,960円)
- 利用日1日限り。アプリ「tabiwa by WESTER」で購入(クレジットカードのみ)
- 岩国駅〜川西駅の運賃は別に必要です
